こんにちは、検索・編成部の岡根谷です。
先日、島根県江津市の「食の作り手」の方々と一緒に、クックパッドのキッチンで社内イベントを開催しました。 今回の企画は、私が個人的に島根県に訪れて食に携わる人たちと知り合ったことがきっかけで実施しました。クックパッドでは毎月のように様々な社内イベントが開催されていますが、地方をテーマとして外部の方と一緒に作り上げる企画は初めてでした。
当日来てくださったのは、自然栽培のごぼう農家さんや地元食材を使ったレストランのシェフ、子供のための手作りおやきを販売されている方など総勢9名。たくさんの思いと土地の恵みが詰まった食材を、山ほど持ってきてくださいました。
夕方から料理開始。手間のかかる根菜類も、ひとつひとつ丁寧に下ごしらえします。仕事の合間に立ち寄った社員は、見慣れない食材に興味津々。生ごぼうの甘さにびっくり!夜への期待が高まります。
準備は着々と進み、仕事を終えて続々と集まってきた社員も加わります。食材や風土の話に耳を傾けつつ、一緒に料理をします。完成品を食べるだけでなく途中の過程を一緒に楽しめるのも、クックパッドキッチンの魅力ですね。
料理ができたところで、干しごぼうで作ったごぼう茶で乾杯!
作り手と江津市の紹介の後は、一つ一つの料理の説明です。
ごぼう、さつまいも、かぶ、むかご...秋の味覚の根菜類は焼いただけですごく甘い!
島根の水ともち米で作られた米粉のおやき。自分の子供の健康を気遣う三児の母の優しさと試行錯誤が詰まっています。
鮎や津蟹は、川漁が盛んな江津の味。津蟹はみそ汁で食べるそうです。
猪は、火が通り過ぎないようにさっとしゃぶしゃぶにして渡してくださいました。山から猟師へ、猟師からシェフへ、そしてシェフから食べ手へ、丁寧に大切に手渡されます。
間引き大根菜の菜飯や、近所で採れた木苺を使ったタルトなど、身のまわりのものを大切においしくいただく江津の暮らしと食の知恵を教えられました。
数々のおいしい料理にみんな笑顔!
あちらこちらで島根の方と社員が真剣に語り合う姿も。
お腹も満たされたところで、ごぼう農家さんのお話。特に印象的だったのが「医は食に学び、食は農に学び、農は自然に学ぶ」という言葉。都会で働いているとこの繋がりを忘れがちですが、地方で農業を営んだり自然の恵みを料理する人たちと語り合う今回の機会は、食の繋がりと作り手への尊敬を再認識するきっかけとなりました。
参加者からは、「食材の作り手の顔が見える暮らしの豊かさに感動した」「食という営みを心から楽しんでいる様子が印象的だった」「身のまわりの食材を、そのままおいしくいただくことができて羨ましい」などの感想が上がりました。
最後は皆で記念撮影。
毎日の料理を楽しみにすることに全力で取り組みつつ、その周りにある食の課題にも目を向け、それぞれの領域で思いを持って活動する人たちと一緒に考える今回のような機会を大切にしていきたいと思いました。
撮影:村田多美枝さん